2017年05月22日

産卵までの一週間

 本日、超がつくほどの長文でございます。
ごめんなさい。
読みにくいですが、お暇な方は読んでください。





 先週の水曜日。
ぺろちゃんをオキシトシンの集中投与に連れて行こうとしていた日。
朝みると彼女は脱皮の前段階で、体が真っ白だった。
ありゃりゃ、こりゃぁお薬やってもらっても、脱皮できっとそれどころじゃないだろうなあ。
卵産みたいのと脱皮したいのだと、脱皮のほうが勝るだろうし。
脱皮の前後って基本的にうんちしない子だけど、前日やってもらった点滴の効果か、産もうとしてみた跡はあったんだよね。うんちと透明な粘液のようなもんを出していたので、強引に注射すれば出そうとするのかもしれないけど。
体調がいいのか悪いのか、脱皮でよくわかるはず。
元気がないように見えて実は元気なのかもしれない。
じっとシェルターで目をつぶってなにかを待つようにしているこのごろのぺろちゃん、全然元気はないのだけど死にそうな顔はしてないし、目もちゃんと生きてるし。
今年は去年とは違うなぁという印象。
ぺろちゃんに焦りが見えないのが不気味であり、本人に任せてもいいのかもしれないと思わせてくれたり。
どちらと判断していいのかわからなかったのだ。
だからしもべは待つことにした。
待ってみて、落ち着いたら集中投与に行こうと思ってその日の診察は取りやめに。
疲労困憊でしもべは眠った。
読み通りならぺろちゃんの脱皮が終わるまで何も起きないのだから。
寝ても寝ても眠り足りないぐらい疲れていたので実に半日以上寝たと思う。
夜になって起きてみると、ぺろちゃんは奇麗な黄色のぺろちゃんに戻っていた。
失敗したところはないようだ。体調はいいってことか。


 その日の夜。
叔父の訃報が入った。
母のお兄さんで、気のいい豪快なおじさんだった。その豪快さそのままの、豪快なぽっくり死をしたらしい。
姉から連絡が入り、曰く

「そういうことなんだけど、実はさっきお母さんと飲んじゃった。車出せない?」

とのこと。
それなりの距離だがうちから高速に乗って飛ばせば一時間半ぐらいで着く距離なので、翌日の休みを確保させてもらい叔父の運ばれた病院へ向けて車で行くことになった。眠っておいてよかったなと思った。
病院を辞したのは日付が変わってからだった。久方ぶりにあったいとこと話をしたりして懐かしい。
通夜や葬儀は後日決まるとのことだったから、連絡を待つことにして、翌日確保した休みで朝からぺろちゃんを病院へ連れていくことにした。
オキシトシンの一日3回の連続投与をしてもらうためだ。


DSC_3093.JPG

不安そうにしているぺろちゃんだったが、何をされるかはもうわかっているようだった。
レオパはバカだあほだと言われているけれど、そんなこたぁない。
周りを見て、自分が連れてこられた場所もわかっているし、何が起きるのかもうすうすわかっている。
それでいて、その状況を受け入れているのが見ていてわかる。辛抱強く痛い治療に耐えてくれる。
ぺろちゃんのそんな姿を見ると心底思うのだった。
こんな子は他にはいないってさ。
ミー太郎が同じ状況になったなら、ブチ切れてウンコぐらいすると思うし。しっぽを切る可能性も高い。
なぜにこんなに付き合いがいいのだろうぺろちゃんは。
それゆえに失いたくないのだけれど、しもべも去年の経験からさらに一年を経て変わった部分がある。
しもべがしもべとして、やれるだけのことをして、それでもだめだったら。
そういう場合は天命だと受け入れようという気持ちだ。
なにがなんでも死なせないぞ、から、おろおろ見守って応援して支援して、その生きざまを全力でこの目に焼き付けておこうに変化した。

亡くならない命はない、いつか別離はやってくる。
抗えない完全なものが死だ。そして出産はそれと同等に、完全なものと思う。
ぺろちゃんは、その背中合わせの二つを同時に背負いながらがんばっている。
できることはしよう、後悔はすまい。

ぺろちゃんを病院へ預けた。夕方迎えに来ると約束をして、一日待った。
結果はその場で卵は出なかった。
絶望的な気分になった。やはり外から中身を抜かないとだめか。
しかし後に卵胞がつかえていることを考えると、注射器を差し込んで卵管に傷が付いた場合、その後の産卵に悪い影響が出ることが予測されていた。
卵管に炎症を残したまま次の産卵に臨ませるのはマズイでしょうよ。

午前中に病院で診察を受けている際、先生が見せてくれたほかのレオパの「卵胞が腐ってしまい、腸に癒着を起こしてしまった症例」の写真を思い出した。
まん丸の球体が巨大に膨れ上がって、どす黒く腐った臓物の色をしていた。
癒着していた腸も一部取り出したようだった。壊死したのかな?腐った卵胞と同じ色の腸だった。
腐った卵胞の近くに、卵の中身をあけたときに出てくる、キラキラと乳白色に光る小さくて丸い物体が二つついているのが見えた。
先生は言った。
これが正常な卵胞で、ぺろちゃんの卵胞はまだこの状態だけれど、腐ってしまうとこうして何倍にも膨れ上がってしまうんだって。
卵管の炎症はこういうことも引き起こす可能性をはらむ。
そうなればもうおなかを開くほかなくなる。
しもべはぺろちゃんの産んだ子が、2頭とも孵ったら、サガとカノンて名前をつけたいという夢がある。
その次がまた二頭還ったなら、今度はアイオロスとアイオリアとつけるんだ。
趣味全開だがそこがいい!
ミー太郎とぺろちゃんの子の顔を見ずに、ぺろちゃんが生殖能力を失うのは悲しい。

できるだけ自然な形で産ませたいからこそ、オキシトシンの集中投与したんだもの。
この薬は数時間しか効果が出ない。
何日も効果が続く薬ではないのでこれがだめなら中身を抜いてもらうしかないと思いながら、いったんぺろちゃんを自宅へ連れ帰った。
少し考えないといけないし、仕事もしないと。叔父の葬儀もあることだし。

病院で少しだけ白身のようなぷにゅぷにゅした乳白色の謎の物体をひりだしたぺろちゃん。
産卵床は相変わらず認識せず、キッチンペーパーの上で産もうとするぺろちゃんだったが、それでいい。産んでくれれば今はそれでいい。

DSC_3096.JPG

そのあたりで実家のホワイトボードに描いたイラストはこんな景気のいい絵になった。
しもべの願いが表れているなぁ。


 投与から様子をみはじめて三日経過した。ぺろちゃんにはヨーグルトを毎日舐めてもらっていた。量はそれなりに与えられていたと思う。餌に興味を示すことはないが、ヨーグルトはしぶしぶ舐めてくれている。1CCは舐めてもらっているし、やはり焦ったそぶりはない。
何度か出そうと試みた形跡はみられたが、大きな動きがあるわけでもない。
動かないでじっとシェルターの中で眠っている。時折ぺろちゃんが死んでしまったのではないかと心配になり、指を動かして起こしたりする。
叔父の通夜に参列するために日曜日は昼から出かけた。
帰ってきたのは夜9時過ぎだった。

9歳の男の子がじいじの死を肌身で実感して、母にすがりついて声もなく泣いていた。
彼は実感を伴った死を理解しちゃったんだな。
じいじと今生のお別れをしなきゃならないのを肌身で感じて悲しんでいるのだった。胸が痛い。
しもべもらい泣き。
私はぺろちゃんと今生のお別れをしたくないので、火曜日までに出なければやはり外側から中身を抜く処置をとってもらおうと決意した。

決意したが、それはうれしい形で裏切られることになった。

今日の朝。4時ごろ。
仕事に行くのでしもべが起きると、ぺろちゃんの体制がいつもと違う。
シェルターに顔だけ突っ込む形で起きているのを見て、おや?と思った。

シェルターを持ち上げてみると


DSC_3097.JPG

産みたてホヤホヤの卵がそこにあった。
そして若干晴れがましい顔をしているぺろちゃんがそこにいた。一仕事終えた顔をしている。
目には生気が戻っていて、はっきりした顔立ちになっている。

変な話になるけれど。
しもべが看取ったニホンヤモリは2頭いる。
一頭はかりめろの片割れ、もう一頭は怪我をしていて、まもなく死亡するだろう。もう手の施しようがないが、せめて看取ってやろうと保護した子。
かりめろの片割れは最初からうすぼんやりとした印象の薄い顔をしていた。
すぐに死んでしまったけれど、怪我をしていた子も、顔の印象がとても薄かった。
そのぼんやりした感じは、違和感として自分の感覚に刷り込まれている。
ああ、マズイな。と思う時には、だいたいぼんやりした印象の顔を見たときなのだった。
去年のぺろちゃんにはその色があり、今年のぺろちゃんにはうっすらとその色があった。
カンだけど、馬鹿にできないのもカン。やもりにも死相というものがたぶんある。
ぼんやりしたその印象が完全になくなって、ぺろちゃんはキラキラとした目でしもべを見ていた。
ああ、よかった。助かったんだ。自力で出たんだ。

DSC_3099.JPG

卵をよけて、キッチンペーパーを新しいものに交換する。
卵を見分すると、ぺろちゃんの頭ぐらいの大きさがある。でっけぇ。

DSC_3100.JPG

厚みもスゲェ。
有精卵だったら最高だったのになぁ。なんと立派な卵だべ。もったいない。

すごく難産だったけど、自力で出せたことがとても喜ばしい。
これで今後の治療はせずに済むからね。

DSC_3102.JPG

産んで数時間のぺろちゃん。
おなかがへこんだ!尻尾は細ったけれど、一定量ほそくなったらそれ以上細くならなくなった。
去年のようにいきみまくってエネルギーを消費しなかったから?
ひたすら温存していたのはそのためなのかな。

DSC_3101.JPG


手足はだいぶほそくなってしまったけれど、卵が出る前より出た後のほうがしがみつく力が強い。指先に力が戻ってる。
たぶん去年よりは食べだすのも早いだろうなと思える。
去年は産んだ後に、ヘロヘロすぎて何日も自力で水を飲みにいかなかったが、今年は今日すでに水を飲んでいたし去年ほどヘロヘロにはなってなさそうだ。


DSC_3103.JPG

ぺろちゃんお疲れ様!
さて、たくさん食べて栄養つけて、次の産卵に備えようね。
体内に確認されている卵胞がどうなっているかは、少し時間をおいて調べてもらおうね。
本当にお疲れ様、わたしのところに来てくれてありがとう。
今後は難産であっても、様子次第であなたを信じることができる。
さまざまな顔を見せてくれて、一回たりとも同じことがない。
あなたの魅力であり、そしてあなたの怖いところでもあるね。
気をもんだしもべは今、精神的に虫の息だけど、夢だったハンモックでお昼寝でもして、山にいってリフレッシュして、またがんばっていこうと思います。

超がつくほどの長文、読んでくださったみなさま。どうもありがとうございました。
判断に迷ってもくじけずに済んだのは、みなさまの応援があったからだと思います。
感謝してもしきれません。
ありがとうございました!



それでは今日はこの辺で。
みなさま、ごきげんよう( ´∀`)/~~


くりっくひあ〜〜!ご支援、応援を大募集でございます。

いつも応援してくださって、ありがとうございます。


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posted by ポピ at 21:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 病院記録
この記事へのコメント
たくさん重なっていたんですね…
本当にお疲れさまでした。
最善を尽くしているからこそ報われてほしいと思っていましたが、とにかくほっとしました!
Posted by ココ at 2017年05月22日 22:15
ポピさん、こんばんは。

いろいろ重なって大変でしたね。
言葉にするのは難しいのですが…
ブログを読みながら、泣けてきました。

ぺろちゃん、お疲れ様です。
本当によく頑張りましたね!!

とにかく良かった♪
心と身体、少しゆっくりされてくださいね。

Posted by 窓子 at 2017年05月22日 23:18
ポピさん ぺろちゃん、おつかれさまです!
タマゴ出て本当に良かったです。
安心しました!!
おじさまの訃報と重なり、大変でしたね。
ポピさんもぺろちゃんもゆっくり休んでください。
おじさまのご冥福をお祈りします。
Posted by ヤモイモ母 at 2017年05月23日 07:18
>>ココさん

こんにちわー( ゚ρ゚ )ノ
ご心配をおかけしましたー。ちょっくら例のブツ、一緒におくりたいものがあるのでそれを調達してからにします。
もうちょっとだけお待ち下され(´∀`*)ウフフ

いやー、いろいろと重なるときは重なるもんですね。
夜中に車でブーンした翌日もぺろちゃん預けた後くたばってしまいました。
おまけにその日はもう何もやる気がおきなくて、ぺろちゃん連れて帰ってきたあと半休もらって午後家にいた母の手料理を久々に食べ、仕事帰りのチャーン氏も呼んで実家で酒飲んでくつろいでしまいましたともよ。
ただ、叔父の通夜から帰ってきて翌日に卵が出た後に思いました。
重なるけど、けりが付くときも全部重なるもんなんだなって( ; ゚Д゚)
へんな気分でした。一瞬何事もなかったかのように卵が出ていたから、ほんとは詰まってなかったんじゃないの?!
と疑ったりもしたんですけど、1個目が出てからひと月もったままってやっぱおかしーんで、詰まってたんでしょうね、やっぱり。
Posted by ポピ at 2017年05月23日 15:52
>>窓子さん

こんにちわー( ゚ρ゚ )ノ
ご心配をおかけしました。
応援してくださってほんとありがたかったです。

公私ともに激動の一週間になってしまいました。
いろんなことは重なるものだー。
わたしゃあまり器用なタイプじゃないので、複数同時進行で心に負担がかかるとすぐ飽和しちゃうんですよねえ。
今は落ち着いたんですけど、精神的な疲労を癒すタイムでぐうぐう眠っておりますよ。
ぺろちゃんは今朝餌をとりはじめましたので、立ち上がりも上場といくのではないでしょうか。
卵が吸収の流れだと、一気に食欲が下がったりするんですけども・・・このまま上がり続けるなら次の卵があると覚悟しなきゃいけなさそうですね。
Posted by ポピ at 2017年05月23日 15:59
>>ヤモイモ母さん

こんにちわー( ゚ρ゚ )ノ
ご心配をおかけしました。ヤモイモさんは心強い味方ですほんと。
お忙しいと思いますから、体壊さないようにしてくださいね?!
先週あんまり悩んだもんだから、一瞬相談メールでも送ろうかと思ったんですが、あれよあれよと時間がなくなりましたね。

おじさんの事はびっくり仰天の訃報でしたけど、ぽっくりかつ苦しむことなく穏やかに逝って、老後はたくさんの孫に囲まれて、最愛のおばちゃんとも仲良しで、いいお友達にも恵まれて幸せに逝ったんだと思いますから、悲しいけれどもあたたかい気持ちで送ってあげられましたですよ。
アレですね、去年はあと三日で旅行に行かなきゃならないがぺろちゃんが立ち上がるかわからん!で、今年はぺろちゃんとおじさんの訃報でバッタバタでした。
ワタシがこの時期鬼門なのかもしれませんね( ; ゚Д゚)
Posted by ポピ at 2017年05月23日 16:11
ポピさん、こんにちは〜
おじ様のこと、お悔やみ申し上げます。
そしてぺろちゃんも大変だったんですよね。
色々タイミングが重なってお疲れかと思いますが、ポピさんもゆっくりしてくださいね。
Posted by おき at 2017年05月24日 15:19
>>おきさん

こんばんわー( ゚ρ゚ )ノ
ありがとうございます。
いろいろ重なるときは重なるもんで、しかも自分にとって都合の悪い重なり方するんですよねぇ。
今だいぶゆっくりのんびりできてますし、ぺろちゃんもとりあえず最初の餌とってくれたしよかったですよ。
ひなも壁のぼりはできないんですが、地面で地表性ヤモリやってますね。
ごはんもケージの内容物を全部とっぱらって、コオロギさんと二人っきりにしてやると落ち着いてきたらぱっくんと一人で捕食できております。
いろいろありましたが、私は元気です〜〜
Posted by ポピ at 2017年05月24日 21:31
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